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2025.07.07

WING

中谷大臣、造船所へ前のめりな手厚いサポート

 高い技術は防衛力そのもの、海外連携にも重要

 中谷元防衛大臣は、日本の造船技術が防衛力強化における重要な位置を占めているとして、造船所へより手厚いサポートを行っていくことに前向きな姿勢を示した。オーストラリア海軍では、もがみ型護衛艦が次期フリゲートの最終候補となっていることや、日米では日本で米国艦船修理などに取り組んでいることを挙げて、防衛省として防衛生産基盤強化法等を活用することで、日本の防衛に不可欠な造船所などを引き続き支援していくとした。
 これは7月2日に三菱重工業長崎造船所で行った護衛艦「たつた」の命名・進水式へ出席した後に行った会見で述べたもの。工場の視察を行い、顧客のニーズに応じて確実に艦艇を建造する様子を確認して、改めて「我が国の造船所の高い建造能力に感服した」と話した。「たつた」をはじめとしたもがみ型護衛艦は、豪海軍次期フリゲートの最終候補にもなっている「日本が誇る最新鋭の護衛艦」であると説明すると、日本では重要なシーレーンを抱えており「海上防衛力の維持・強化は重要なことであり、優れた艦船を製造・維持整備する拠点となる造船所はその中核を構成するもの」として、造船所の基盤強化を重視する考えを示した。