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航空旅客市場、5月のRPKは前年比5%増と堅調

北米市場は前年割れ、各地の政情不安に警戒感も
国際航空運送協会(IATA)は6月30日(ジュネーブ現地時間)、5月の航空旅客市場データを公表した。それによれば、旅客需要を表すRPKは前年同月比5%増と堅調な伸びがみられた。座席供給量を表すASKも5%拡大しており、平均搭乗率は0.1ポイント減の83.4%だった。
このうち国際線のRPKは6.7%増加し、ASKも6.4%増に。搭乗率は5月単月として過去最高の0.2ポイント増加した83.2%だった。搭乗率が好調に推移した背景には旺盛な航空需要がもちろん一因だが、一方で機体・エンジンメーカーのサプライチェーン問題に起因した新造機の納入遅れという問題がある。
国内線のRPKは、前年同月比で2.1%増加した。ASKも2.8%増加し、搭乗率は0.5ポイント減少した83.7%だった。