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2025.07.01

WING

米国防予算、ゴールデンドームに250億ドル

 F-47に34億ドル、FA-XXは終了か?

 米国防省はトランプ政権が2026会計年度予算として、総額1兆100億ドルを要求したことを明らかにした。2025会計年度に成立済み予算比で約13.4%もの増加となる。このなかには国防省裁量予算8483億ドルのほか、造船業、ミサイル防衛、軍需品、さらには軍人の待遇改善など、トランプ大統領が優先事項とした1130億ドルも含まれており、国防省全体では9616億ドルを要求した。
 米国防省高官は、国家安全保障の強化、インド太平洋地域における中国の台頭抑止、米国の防衛産業基盤の活性化などに重点配分することを強調した。
 トランプ大統領が以前に打ち出した、イスラエルの「アイアンドーム」に着想を得た「ゴールデンドーム」構想には250億ドルを要求。包括的ミサイル防衛構想(CMDI)には、弾道ミサイル、極超音速ミサイル、巡航ミサイル、その他の高度な航空攻撃など、米国が直面する脅威に対処する。「パトリオット」などといった迎撃ミサイルの調達を増加するほか、宇宙配備システムを含む新たな迎撃能力の開発、高度なセンサーや統合指揮統制システムの頭金に充当するなど、「ゴールデンドーム」構想の初期投資となる。

※画像=F-47に約35億ドルの予算を要求。海軍のFA-XXは終わるのか?設計完了に向けた予算は要求されたが、F-47に全力を注ぎ、FA-XXは政権の判断を仰ぐことに(提供:米空軍)

※画像=ゴールデンドーム構想を推進(提供:米国防省)