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2025.05.28

WING

マレーシア航空、GoogleとAI活用等で協業深化

 マレーシア航空とGoogleは5月23日(現地時間)、戦略的商業パートナーシップを拡大すると発表した。AI、データドリブンマーケティング、革新的なデジタル体験を通じて、航空機を使った旅行体験を再定義するという共通の目標を強化する。両社は去る2024年からの協業を展開しており、その協業関係を深化したかたちだ。

 マレーシア航空によると、この協業深化により、同航空のエコシステム全体に亘ってAIを活用したマーケティングとエンドツーエンドのデジタルイノベーションへと移行する。
具体的には例えば、Googleのパフォーマンス・マックスとAI強化検索ツールを活用し、データ主導のマーケティングを推進する。さらに、YouTubeを通じたグローバルブランドの構築を推進し、英国、オーストラリア・ニュージーランド、日本、そして主要なASEAN市場でターゲットを絞ったキャンペーンを展開し、国際的なブランド親和性を高める方針だ。その他、カスタマージャーニー全体にわたるイノベーションの加速、より深い顧客インサイトを引き出し、ロイヤルティを高めることなどを目指す。
 ちなみに、マレーシア航空とGoogleは先ごろ開催されたMATTAフェアにおいて、マレーシア航空のキャンペーン「Time For」を体現するAIショーケースを発表。Googleの画像から動画を生成する技術であるVeoの地上実験が行った。Googleの最先端動画生成ツールを使用することで、来場者はお気に入りの旅行の思い出を生き生きと再現することができたという。写真をアップロードするだけで、ダイナミックな動画に変換され、ソーシャルプラットフォームで共有できるようになる。
 マレーシア航空グループ(MAG)の航空部門最高商務責任者であるデルセニッシュ・アレサンディラン氏は「これはお客様との繋がり方、つまりインスピレーションから予約、そして旅のあらゆる場面におけるインタラクションに至るまで、変革をもたらす」とコメント。「Googleの高度なテクノロジーとグローバルな専門知識を活用することで、新たな機会を創出し、旅行体験を向上させ、世界クラスの観光地としてのマレーシアの魅力を高めていく」とした。

※写真=マレーシア航空とGoogleがAI活用で提携深化(提供:MAG)