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2025.05.15

ウイングトラベル

★訪日購買意欲指数、25年Q1は前四半期並みで推移

 24年第2四半期から徐々に低下傾向も

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングとインジェスターは5月13日、全国の小売店を訪れる訪日外国人観光客の購買意欲を指数化した「インバウンド購買意欲指数」の2025年第1四半期の結果を公表した。それによると、現状水準DI(参考値)は、前四半期差で-1ポイントの68と、ほぼ横ばいで推移。現状判断DI(参考値)は、前四半期差で±0ポイントの66、そして先行き判断DI(参考値)は、前四半期差で-2ポイントの70だったことを明らかにした。(※参考値:平均回答者数が50を下回る期間に対応した算出値)ただ、四半期ごとの平均値を紐解けば、やや冷え込む傾向にある実態も浮き彫りとなった。
 かつては訪日客、とくに中国人観光客による「爆買い」という言葉が世間を賑わせたが、コロナ禍明けの現在、大都市や人気の観光地では外国人観光客が溢れているが、中国の景気悪化もあってか、かつての「爆買い」ムードはすっかり沈滞化している。
 三菱UFJリサーチ&コンサルティングとインジェスターは、訪日外国人観光客によって生じる購買の動向を的確かつ迅速に把握し、関係分野における経営判断、景気判断等の参考資料とすることを目的として「インバウンド購買意欲指数」を開発。調査は毎月2回、月中と月末時点としており、アンケート回収期間はその後の1週間としている。

 

※写真=旺盛な訪日需要がみられ各地で賑わいがみられるが購買意欲停滞・減速傾向にある(提供:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)