4月の旅行業廃業は68社、前月から1.5倍増

　新型コロナの5類移行から2年経過も厳しい現実

　4月に官報公示された旅行業の廃業件数は68社となった。年度末を挟んでいることもあり、廃業企業数は、前月の44社から24社増加する格好となった。ただ、前年同月比で見ると11社減となる結果となった。廃業を公示した企業の顔ぶれを見ると、創業30年を超える複数の企業が事業撤退を決断をする動きが見られた。一方で、急増する訪日インバウンド需要の獲得を狙い新規参入したものの、3年余りで廃業する企業も少なからず存在する動きが見られた。新型コロナウイルスの5類移行から約2年が経過したものの、コロナ禍が残した爪痕が未だ根深く残っているのが見て取れる状況であると言えそうだ。