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2018.11.16

ウイングトラベル

セブ・パシフィック航空、日本事業さらに強化

新千歳線開設、日本発リゾート路線の拡充検討

 セブ・パシフィック航空(CEB)の松本知彦日本支社長は11月15日にメディア各社とのラウンドテーブルを行い、11月25日から福岡−マニラ線を現在の週3便からデイリー運航に増便すると発表した。また、日本市場での認知度向上を図るため新たなキャラクターを制作しプロモーションを行っていくこともあわせて発表した。さらにラウンドテーブルでは、今後の路線計画の方向性についても触れ、日本での新たな就航地として新千歳空港への就航を最優先に検討を進めていく考えを示した。さらに松本支社長はラウンドテーブル終了後に本紙との取材に応じ、日本路線におけるフィリピン側の新たな就航地として、成田以外の都市からのセブ線開設や、成田からの3路線目として日本からの需要が見込める新たなデスティネーションへの路線について検討を進めていることを明らかにした。
 同社は今年5月に日本支社を開設。日本での事業展開について直接オペレーションを行う体制に改めた。支社開設にあたり、航空業界で豊富なキャリアを持つ松本氏を支社長に迎え、事業体制の強化を進めている。
 同社の2018年度上半期(1〜6月)の日本路線における売上高は前年同期比で約1.5倍増の53億5000万円となった。また、第3四半期(7〜9月)のみの売上でも58%増の25億7000万円となるなど好調に推移している。
 松本支社長は直近の日本市場の状況において「中部−マニラ線のデイリー化など座席提供数が増加したことや、関西−マニラ線、福岡−マニラ線の平均搭乗率が80%以上と好調に推移したことが奏功した」と述べた。
 さらに松本支社長は「CEBとしては、国際線部門において日本事業の強化を大きくフォーカスしている」と述べ、今後も日本事業の強化に向けて積極的な投資を行っていく考えを持っていることを強調した。

 

 福岡−マニラ線12月からのデイリー化が決定
 日本人旅客への認知拡大へ新キャラクター制作

 

※写真=日本事業の現状と今後の方向性について説明するセブ・パシフィック航空の松本知彦日本支社長

 

※写真=セブ・パシフィック航空の機材。写真は成田−マニラ線に投入しているA330型機