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2018.10.29

ウイングトラベル

日中韓観光大臣会合、三国交流3000万人を早期達成

日中間1500万人、日韓間1000万人目標に

 第8回日中韓観光大臣会合が10月27日に中国の蘇州で開催され、「一日も早く2020年の三国間の交流人口規模3000万人の目標を達成するよう努力する」ことを再確認した共同声明を採択した。同日には、中国、韓国との個別会談も開催され、日中間では相互交流1500万人、日韓間では相互交流1000万人の早期達成をめざす方針を確認した。
 観光庁によると、2017年の日中韓の三国間交流人口は、2751万人に達した。前年の2016年には、目標に肉薄する2918万人まで達したため、前年比では5.7%減と減少したが、これは主に中韓間の交流停滞が影響したもの。一方で、2020年に3000万人の目標を立てた2015年時点(2376万人)に比べると、15.8%増と大幅に伸びており、この3年間で三国間交流は順調に伸びたことがわかる。
 2017年の三国間交流人口2751万人の内訳をみると、日中間は、中国からの訪日客数が736万人、日本からの訪中客数が268万人で、合計1004万人。日韓間は、韓国からの訪日客数が714万人、日本からの訪韓客数は231万人、合計945万人。中韓間は、中国からの訪韓客数が417万人、韓国からの訪中客数は385万人で、合計802万人だった。
 そのため今回の日中韓観光大臣会合では、既に3000万人の目標は射程圏内に入っているとの認識から、共同声明では数値目標について、「三国は共に適切な措置を講じ、観光国際協力を強化することで、一日も早く2020年の三国間の交流人口規模3000万人の目標を達成するよう努力する」ことを改めて確認した。

 

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※写真=第8回日中韓観光大臣会合の様子(写真提供=観光庁)

 

※写真=共同声明に合意した日中韓の観光大臣(写真提供=観光庁)

 

※写真=発言する石井啓一国土交通大臣(中央)(写真提供=観光庁)