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2020.06.09

WING

防衛省、木更津市へオスプレイ整備継続の説明

21年以降米機同時7機整備へ拡大、新格納庫2棟設置へ

 防衛省は6月8日、木更津市に対して2021年以降の米軍オスプレイ整備実施状況について説明した。この説明では、陸上自衛隊木更津駐屯地で2020年まで行う米海兵隊機の定期機体整備について、2021年以降も同駐屯地での事業継続を求めた。さらに米側の整備需要増加と、陸上自衛隊機の整備実施に対応するため、駐屯地内に新たな格納庫を整備したいとするなど、市側へ説明を行った。
 米海兵隊オスプレイの定期整備は、2017年から2020年まで木更津駐屯地でSUBARUが実施することになっている。これまで2機の整備を終えて、6月8日現在で3機目、4機目の整備を行っているところ。このSUBARUの事業では、同時に整備する機体数は3機から4機として、1機当たりの整備工期を3ヵ月から4ヵ月とした。
 この整備事業が2020年で終了するため、米軍は2021年以降の整備実施企業募集のため、5月8日付で提案要求書を発表した。同書の内容は、基本的に2020年までの要求と変わらなかったが、同時に整備する機体数が最大7機までに増えた。さらに陸自でもオスプレイを導入した。陸自の同時整備数は3機。この日米双方の整備需要に対応するため、駐屯地内に新たな格納庫が必要となった。防衛省が市に求めた新格納庫は、駐屯地の北西に2棟の整備を計画。整備後には、現在定期機体整備に使用している格納庫とともに、合計3棟で整備事業を実施したいとした。新格納庫の工期は検討中として、土質などの調査、設計を早期に行いたい考え。
 防衛省は、この日米共通の整備基盤が後方分野の日米協力の象徴だとして市側へ説明した。陸自オスプレイ整備を効率化し、沖縄県の負担軽減策を継続するためにも、木更津で整備事業を継続することが重要だとした。
 米軍が示した2021年以降の定期整備に関する要求書では、・・・・・・・・・・・。

※写真=木更津で実施するオスプレイの整備事業を21年以降も継続するよう、防衛省が市へ説明した(提供:陸上自衛隊)