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2020.01.17

WING

ボーイング、昨年の民間機納入数は380機と低迷

MAX問題尻目にエアバスは過去最高の863機記録

 ボーイング、エアバス双方の2019年暦年(20191月-12月)ベースの機体引き渡し実績が、このほど揃った。民間航空機でボーイングは、737MAXの墜落事故に起因した納入停止の影響で引き渡し数が大幅に減少。民間航空機部門全体で累計引き渡し数は380機と、2018年に記録した過去最高の806機から大幅に落ち込む結果となった。一方、エアバスは累計863機を引き渡すことに成功。実に2.3倍近く引き離しており、2018年にエアバスが記録した累計引き渡し数の記録を、さらに8%塗り替えたかたちだ。
 737MAXのMCASソフトウェア認証が、米連邦航空局(FAA)から未だに降りずに越年してしまったボーイング。第4四半期(9-12月)の民間航空機引き渡し数は79機だった。
 このうち737ファミリーの納入数はわずかに9機。737型機のような単通路機の需要は旺盛で、ボーイングの737型機生産レートは一時月産52機にまで上昇。MAX問題で月産42機へと減産し、今年1月から737MAXの生産を停止することを決めている。
 そのボーイングのなかにあって引き渡し数を牽引したのが787ドリームライナーだ。・・・

 

■ボーイング
 〈民間航空機部門引き渡し数〉
・737=第4四半期:9機、19年累計:127機
・747=第4四半期:2機、19年累計:7機
・767=第4四半期:11機、19年累計:43機
・777=第4四半期:12機、19年累計:45機
・787=第4四半期:45機、19年累計:158機
・合計=第4四半期:79機、19年累計:380機

 

〔防衛・宇宙&安全保障部門引き渡し数〕
・AH64新造=第4四半期:10機、19年累計:37機
・AH-64再生=第4四半期:18機、19年累計:74機
・C-17グローブマスターIII=第4四半期:ー、19年累計:1機
・C-40A=第4四半期:ー、19年累計:2機
・CH-47新造=第4四半期:ー、19年累計:13機
・CH-47再生=第4四半期:6機、19年累計:22機
・F-15=第4四半期:4機、19年累計:11機
・F/A-18=第4四半期:7機、19年累計:23機
・KC-46タンカー=第4四半期:7機、19年累計:28機
・P-8=第4四半期:4機、19年累計:18機
・商用衛星=第4四半期:1機、19年累計:2機
・軍用衛星=第4四半期:ー、19年累計:ー

 

■エアバス
〔民間航空機引き渡し数〕
・A220=48機
・A320ファミリー=642機(うちA320neo:551機)
・A330ファミリー=53機(うちA330neo:41機)
・A350ファミリー=112機(うちA350-1000:25機)
・A380=8機