小泉防衛大臣「宇宙空間安定利用確保向け能力強化」

　空自府中基地・宇宙作戦群を視察

　小泉進次郎防衛大臣は12月2日、航空自衛隊府中基地を訪れ、安全保障においても各国の開発・利用が加速する宇宙空間の監視などを担う「宇宙作戦群」の視察を行った。記者会見で小泉大臣は「近年では他国の衛星を妨害・無力化する技術などが活発に開発されており、宇宙領域の重要性はますます高まっている」と強調。「防衛省自衛隊は宇宙空間の安定的利用の確保のための能力を引き続き強化し、国民の命と平和な暮らしを守る任務を果たしていく」と意気込んだ。
　防衛省は宇宙作戦群を今年度「宇宙作戦団」に、航空自衛隊を来年度「航空宇宙自衛隊」へ改組する計画を進めている。小泉大臣は「組織の改変に向けて、現場の部隊から宇宙領域の現実など詳細な説明を受け、大変有意義な時間になった」とした。仮に電波妨害などの攻撃を受ければ、「スマホやGPSが使えなくなるなど多大な影響を受けるため、民生においても極めて重要な領域になる」との認識を示した。

※写真＝府中基地を視察した小泉大臣

※この記事の概要 
・防衛費の対GDP比2％水準前倒しで達成へ
　ドローンなど防衛力整備へ
・5類型撤廃「遅すぎると批判あっても早すぎは無い」
　中SAM輸出協議は「事実無し」　　　　など