★11月の旅行業廃業は53社、前月から2割増　

　1年未満の廃業2件、6件は創業30年以上の老舗

　11月に官報で公示された旅行業の廃業件数は53社となり、前月より9社増加した。また前年同月（34社）と比較すると19社多く、1.56倍に拡大した。廃業企業の内訳を見ると、開業後1年未満での廃業が2件、開業5年以下が12件で、全体の約23%がコロナ禍後に新規参入した事業者だった。一方、長く旅行業を営んできた開業30年以上の企業も6件含まれ、そのうち1件は50年以上の歴史に幕を下ろす結果となった。
　顧客ニーズの多様化や旅行スタイルの変化、ビジネスモデルの急速な進化が続く中、旅行業界は変化への迅速な対応が求められている。生き残りに向けては、デジタル化やサステナビリティ対応など、時代の要請に合わせた事業転換が一層重要になっているといえそうだ。

　
※画像＝11月の旅行業廃業は前月から2割増となった。(画像はイメージ)