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ICAO理事会議長選、大沼俊之氏が当選
アジア太平洋地域から初のICAO理事会議長
国際民間航空機関(ICAO)理事会議長選挙が11月26日(モントリオール現地時間)に行われ、日本が擁立した大沼俊之氏が当選した。大沼氏は現在、ICAO日本政府代表部特命全権大使を担っており、2026年1月1日付でサルバトーレ・シャキターノ議長の後任としてICAO理事会議長に就任する。任期は1期3年間(最大2期まで)。アジア太平洋地域から、初のICAO理事会議長が誕生することになった。
議長に就任することが決まった大沼氏は「安全にせよ、環境にせよ、世界の国際航空の直面する課題がますます複雑化していくなか、今後、議長として立場の異なる各国の意見をまとめ上げていくことは大きなチャンレンジだ」とコメント。「これを乗り越えていくためにも、技術、資金、人材あらゆる面で官民あげて日本の更なる貢献と協力をお願いしたい」と話すなど、日本国内の関係者に協力を呼び掛けた。
理事会議長選挙は、理事国36カ国の投票によって行われる。日本政府は去る2024年1月に大沼氏を理事会議長選に擁立することを決定。その後、約1年半以上に亘ってロビー活動を展開してきた。
※画像=ICAO理事会議長への就任が決まった大沼俊之氏(提供:国土交通省)
※この記事の概要
・ICAO理事会と議長の役割
15の国連専門機関、日本人トップはUPUのみ など
