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防衛装備庁のCCA用AI研究、来年度飛行試験へ
戦闘支援AI実現へ、パイロット同等以上の意思決定能力
次世代の航空戦闘の大きな鍵を握るのが、CCA(協調戦闘機)だ。欧米を中心に、世界各国で多様なCCAの開発が進んでいる。有人機などの“忠実なる僚機”(ロイヤル・ウイングマン)として、さらには単独で様々なミッションをこなす機体として、その開発が進んでいる。CCAの性能を決定付ける最大の要素は、搭載するAI(人工知能)。欧米各国はもちろん、日本国内でも将来の航空戦闘の優劣を決めるCCAのAI開発に力が注がれている。
去る11月11日~12日の2日間の日程で開催された「防衛装備庁技術シンポジウム2025」において、防衛装備庁航空装備研究所の十時博典氏(防衛技官)が、「航空装備研究所における戦闘支援AIの実現に向けた研究の現在」と題して講演した。十時防衛技官は「AIが実環境でも適切に作動するかどうかを確認するため、来年度以降、飛行試験を行う」ことを明かしたほか、「AIがパイロットと同等以上の意思決定能力を有するべく、人間パイロットとAIを搭載した無人機で戦闘ができるシミュレーションを用いて、確認していく」とした。
※画像=CCAのAI開発が進む。画像はSUBARUが納入した遠隔操作型支援機技術の研究における実験機
