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給油人材不足、関空で週11便が就航・増便できず
燃料供給量は大幅増、週700便の供給目途
国土交通省と資源エネルギー庁が設置した「航空燃料供給不足への対応に向けた官民タスクフォース」の6回目の会合が10月28日に開かれた。このなかで事務局側は航空燃料供給不足への対応状況について、石油元売会社や商社などの取り組みにより、同タスクフォースの行動計画取りまとめ時に予定していた週150便を大きく上回る、週700便程度の燃料供給に目途が立ったと説明した。ただ、一方で依然として給油人材が不足し、新規就航・増便が実現しない事例が散見されている様相だ。昨年の夏ダイヤには週140便ほど就航することができなかったケースがみられたが、その数は段階的に縮小。今春の段階では週22便となり、それら週22便についても現時点ではすべて解消した。しかしながら足元で旺盛な訪日需要によって航空会社からさらなる就航・増便要請があり、今冬ダイヤ期初時点においては、あらたに週11便が就航・増便することができなかったことを明かした。
就航・増便が実現しなかった便はいずれも、他空港に比べて旺盛な訪日需要の伸びがみられている関西国際空港の国際旅客便だ。就航・増便希望時間帯が特定時間帯に集中してしまい、給油人材などリソースが不足。その結果、対応することが困難だったことが原因だ。
※この記事の概要
・特定技能制度で給油も外国人人材活用へ
・行動計画のフォローアップ
短期・中長期的な様々な施策が深化
