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眠る未利用資源、稲刈り後の刈り株SAF化に期待
農研機構、稲わら茎葉部の6割相当の糖質確認
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が、稲刈り後に圃場に残る根元部分である刈り株から、SAF(持続可能な航空燃料)などの原料にもなるバイオエタノールの源となる糖質資源を発掘することに成功した。
米を収穫した後に残る稲の刈り株は、地中に埋もれている。稲作の過程で回収される稲わらや籾殻に関しては、エタノール発酵基質となる糖の量や質に関する研究が進んでいるものの、一方で稲穂を刈り取った後に残された刈り株に関しては、これまで同種の研究は進んでいなかった。
そうしたなか農研機構は、高バイオマス水稲品種「北陸193号」の刈り株に、稲わら茎葉部の約6割に相当する糖が含まれることなどを明らかにすることに成功した。
※画像=稲の刈り株に残る糖質をエタノールに変換することでSAFなどの原料に。新たな未利用資源として期待できそうだ
