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2025.10.24

WING

IHI鶴ヶ島工場、MRO能力を数年後に年400台に

 建設中の「修理棟」以外にも新たな建屋建設計画

IHI航空・宇宙・防衛領域(空領域)における民間航空エンジンの整備専門工場が、鶴ヶ島工場(埼玉県鶴ヶ島市)だ。IHI空領域は、民間航空エンジンのアフターマーケット事業が急成長していくだろうことに着目。去る2021年6月に埼玉県鶴ヶ島市にMRO専用工場である鶴ヶ島工場を稼働させた。2022年10月にPW1100G-JMエンジンの整備を開始して、同協状の第1章が完了。現在、あらたな章の歩みを進めている。
 この第2章では、鶴ヶ島工場に搬入し、分解されたエンジンから取り降ろしたエンジン部品の修理を担う「修理棟」を建設中だ。2026年に稼働予定の「修理棟」は、延べ床面積が約8000平米。PW1100G-JMのファンケース、ファンブレード、IBR(統合回転翼/翼とローターディスクを一体化した部品)などの部品修理を担う。
 現在のところ敷地内の土地の造成・整備を進めた段階で、これから建屋の建設に取り掛かる様相だ。同時に、目標に掲げているターンアラウンドタイム(TAT)世界ナンバー1と顧客満足ナンバー1の達成を目指し、新章のページをめくる構え。

※画像=数年後には年間400台ものエンジンを受け入れる鶴ヶ島工場(提供:IHI)