WING
ispace、印社と月ミッション実現に向けた覚書締結
月着陸船にSIDRP統合検討
宇宙スタートアップのispace(アイスペース)は10月23日、インド初の軌道上燃料補給技術を開発するOrbitAID Aerospace社と、持続可能で長期的な月ミッションの実現を目的とした提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表した 。覚書に基づき、アイスペースは将来的に開発する月着陸船に、OrbitAIDが独自開発した「標準化ドッキング・燃料補給インターフェース(SIDRP)」を統合する検討を進める 。これにより、月ミッションにおけるスムーズなドッキングと、軌道上での燃料補給の実現を目指す。
両社は、シスルナ(地球の周回軌道から月の周回軌道までの空間)環境でのミッション延長に必要な重要能力を実証し、長期にわたる月面探査活動を可能にすることで、持続可能な月面経済の構築を目指す 。SIDRPインターフェースの導入は、燃料補給だけでなく、充電やデータ送信機能の最適化にも寄与し、アイスペースのランダー性能および信頼性向上に貢献することが期待される 。将来的には、月面での燃料補給技術を基に、地球軌道を越えた深宇宙探査の検討も進める予定だ 。
お試し価格で全文公開中
