「自然を旅する、私を旅する。クイーンズランド」【クイーンズランド州①】

観光再開と日本人旅行者誘致へ向けて 新ブランドコンセプト導入

世界各地で観光が再開する なか、クイーンズランド州も 日本市場に対するアプロー チを本格的に始動する。ク イーンズランド州政府観光局は、再開に先駆けて市場調 査を実施し日本人旅行者の意識変化を分析。そのうえで 「自然を旅する、わたしを旅する。クイーンズランド」の キャッチコピーによりクイーズランド州の新たなブランド コンセプトを表現。旅行業界と連携して観光再開のスタ ートダッシュを目指す。

コロナ後の日本市場が求める旅を実現 癒しや元気を取り戻す機会を提供

　日本人旅行者の誘致再開にあたり来日し たクイーンズランド州政府観光局（TEQ）の マーケティング部門責任者、マイケル・ブラナ ー グループ・エグゼクティブ・マーケティング は、新たなブランドコンセプトである「A Beautiful Way To Be」が、コロナ禍から解 放された人々の旅への思いに応えるクイーン ズランド州を前面に打ち出した、世界共通の コンセプトであることを説明。そのうえで日本市場に対してはさらなる細 かい分析を加え「自然を旅す る、わたしを旅する。クイーン ズランド」をキャッチコピーとして採用する と発表した。 　

　コロナ禍で海外渡航が規制されていた約 3年間に変化した消費者の旅行ニーズを把握 するために5月に実施した消費者調査では、 日本人旅行者がコロナ禍で失われた旅の機 会を取り戻したいと考え、旅に出て癒される ことを望んでいると分析。ブラナー氏は「日 本人の旅行に対する意識が、刺激、発見、つ ながり、癒しを感じ、元気を取り戻したいと いう傾向が強くなっている」と解説した。 　また日本とは対照的なクイーンズランド 州の自然は旅行者に癒しを与えられるとの 調査結果も出たとする。これらの分析をふ まえて日本市場向けに考案されたキャッチ コピーが「自然を旅する、わたしを旅する。 クイーンズランド」だったわけだ。

　TEQでは「クイーンズランド州が持つ多 様性に富んだ観光資源は、コロナ禍を経 た人々が元気になって新たな気持ちになれ るための力を持ち合わせている」（ブラナ ー氏）とのメッセージを日本市場に明確に 伝えることで、アフターコロナの旅行需要 を取り込んでいきたい考えだ。 　またブラナー氏はクイーンズランド州と日 本人旅行者との相性が良いことも強みにな ると期待。「クイーンズランド州の観光資源 は、多様なアクティビティ、ここでしか見られ ない、出来ない、ユニークな体験だ。また直 行便があり飛行時間も長すぎず、日本との時 差がほとんどないなど、日本人にアピールで きる要素も揃っている。クイーンズランド州を 訪れる世界の皆様に約束できることは、ここ では多様で豊かな驚きに満ちた場所とのつ ながりを持てるということ。そして元気になっ て新たな気持ちで帰ってもらえる場所、それ がクイーンズランド州だ」と強調した。

旅行業界向けワークショップを開催 「リコネクティング・クイーンズランド・ジャパン」に18社が来日

　TEQは日本の旅行業界向け観光誘致活 動の本格的な再開に向けた第1弾の取り組 みとして、大阪（10月3日）と東京（10月4 日）で、クイーンズランド州観光のワークシ ョップ「リコネクティング・クイーンズラン ド・ジャパン」を開催した。 　コロナ禍前までは同種のワークショップ を「クイーンズランド・オン・ツアー・ジャパ ン」として毎年開催していたが、現地の事 業者が来日して参加する形での開催は19 年開催を最後に途絶えており、今回は3年 ぶりの開催となった。 「リコネクティング・クイーンズランド・ジ ャパン」に参加したクイーンズランド州から の来日ミッションは、ホテル、観光施設、ツ アーオペレーター、アクティビ ティ事業者、観光局など18社 で、日本市場に関心が高い事 業者ばかりが集合した。 　ワークショップ開催に先立 ち9月30日には、東京都内の ホテルに旅行業界のキーパー トナーを招いて来日事業者と のディナーファンクションを開 催して交流。3日の大阪でのワ ークショップでも昼食会を催 し親睦を深めた。また4日の 東京ではメディアも招いて昼 食会を開催し、クイーンズラン ド州の魅力をアピールした。

Reconnecting Queensland Japan

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