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2021.06.14

ウイングトラベル

★HIS中間決算、過去最大の純損失232億円に

 現状経営のボトムライン、22年度黒字化実現

 エイチ・アイ・エス(HIS)が6月11日に発表した2021年10月期第2四半期(20年11月〜21年4月)の連結決算は売上高が前年同期比80.4%減の676億5100万円と大幅な減収となった。また営業損失が14億6900万円から310億8300万円、経常損失が7億6000万円から307億1300万円、純損失が34億5900万円から232億600万円とそれぞれ拡大。中間期としては過去最悪の業績となった。新型コロナウイルス感染拡大による海外における入国制限の継続と国内における緊急事態宣言などの発出により、主力の旅行事業が大きな影響を受けたことにより、大幅な減収となった。利益は雇用調整助成金などの収入を始め103億円の特別利益などを計上したものの、大幅な減収の影響やエネルギー事業における電力仕入価格の高騰などが影響し、損失が大きく拡大する結果となった。
 中間決算の結果について同社の澤田秀雄会長兼社長は「非常に厳しい結果となった」と振り返る一方で、「現状がボトムラインである」と指摘。そうした中で旅行需要回復期に向けた需要獲得に向けた取り組みを推進するほか、非旅行事業の体制強化。さらに財務面の対策強化や販管費を始めとしたコスト構造のスリム化などに取り組み、22年度の通期黒字化を目指すとした。

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