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2021.04.14

WING

成田・羽田で顔認証「Face Express」試験運用開始

自動化で非接触化進む、国際航空再開の一手なるか

 成田・羽田の首都圏空港で4月13日、顔認証技術により出国手続きを行う「Face Express」の試験運用が始まった。機器や運用手順を調整して、オリンピック・パラリンピック東京大会直前となる7月の本格導入を目指す。同技術の導入によって、出発時にパスポートやチケットを提示する必要が無くなり、顔の認証のみで各種手続きを完了することができる。手続きの円滑化・スムーズ化が進むだけでなく、スタッフと旅客の非接化が進むことになり、感染症対策にも貢献する。同日、成田空港ではチェックインから搭乗までのテスト運用を公開。これまで本人確認を行う各ゲートで、ほぼ立ち止まらずに通過できるようになることを証明した。
 出国の際に旅客が空港で立ち止まって手続きを行う場面は、空港に到着して行うチェックイン、手荷物を航空会社のカウンターへ預ける時、保安検査場へ入場する時、出国審査の時、航空機へ搭乗する時で、飛び立つまでに5回の手続きを行う必要がある。この際にパスポートやチケット取り出し、係員に見せるなどして本人証明のチェックを行ってきた。・・・

 

自動化・非接触化促進で空港のスループット向上
宮本副部門長、慣れない人には手厚いサービス

 

デジタル認証アプリとの連携、渡航再開のカギ
利便性向上も各認証の相互互換性が必要

 

※写真=チェックイン時に同じ機器で認証用の撮影を行う。チェックイン機から発行されたタグを手荷物に付けてベルトに乗せて顔認証を行うだけで手荷物預け入れが完了する。保安検査場でもほぼ立ち止まらずに入場できる

※写真=認証自体にかかる時間は1~2秒といったところ

※写真=一定の間隔を開ければ、続けて顔認証しつつ通過することができる