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2021.04.06

WING

シンガポール、5月1日から「IATAトラベルパス」利用開始

QRコード読み取りやワクチン接種証明など機能強化視野

 シンガポール航空当局(CAAS)は4月5日(現地時間)、5月1日から航空機を利用してシンガポール入国する際に、国際航空運送協会(IATA)が開発デジタル陰性証明アプリ「IATAトラベルパス」を利用することができるようになることを発表した。シンガポールではこれまでシンガポール航空によって実証実験を実施していたが、今回のCAASの決定で5月1日から「IATAトラベルパス」本格運用がスタートする。
 CAASによれば、「IATAトラベルパス」アプリは4月後半にダウンロードすることが可能になる予定だ。「IATAトラベルパス」の運用が本格的にスタートすることによって、旅客が出発前に受検した新型コロナ検査結果を出発空港におけるチェックイン時および到着後のチャンギ空港入国審査時に係員にアプリを提示することで簡単に手続きすることができるようになる。これによりシンガポールへのシームレスな渡航・旅行促進に繋がることが期待できそうだ。
 またCAASとIATAは今後「IATAトラベルパス」の更なる機能強化に取り組む。例えば入国審査官がQRコードスキャンによって簡単に情報の読み取りを可能とすることのほか、「IATAトラベルパス」から航空会社や入国管理局のシステムに健康証明書をバックエンドで送信して搭乗前や到着前の各種手続きを行うことができるようにする。さらには新型コロナワクチンのデジタル予防接種証明書を実装することについても、その開発作業を進めていく方針だ。
 前述したように、シンガポールではシンガポール航空便を使った実証実験がこれまで実施されてきた。そうしたなか
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※写真=シンガポール入国時にデジタル陰性証明アプリ「IATAトラベルパス」の利用が可能に(提供:IATA)