2021.02.22

WING

JAXA・NEC、静止軌道衛星のGPS航法に国内初成功

NECスペース、今春から静止衛星用受信機販売開始

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本電気(NEC)、そしてNECスペーステクノロジー(NECスペース)が、GPS衛星からのGPS信号を利用して衛星の時刻・位置・速度を高精度に決定するGPS航法を国内で初めて静止軌道上で実現することに成功した。これにより自律的な航法及び軌道制御による運用効率化、衛星画像の幾何補正精度向上、衛星搭載システムの時刻基準の高精度化など、静止衛星の能力の大幅な向上に寄与することができるという。
 これは昨年11月29日に打ち上げられた光データ中継衛星に搭載した「静止衛星用GPS受信機」を活用して実施したもの。今後NECスペースが、この受信機の開発・製造・販売を担当する計画で、今年春から国内外に販売を開始する。
 GPS航法はこれまで、低軌道衛星において高精度な軌道決定、衛星搭載システムの時刻基準の高精度化や自律的な軌道制御による運用効率化等に広く用いられており、衛星の能力向上に貢献している。しかし、GPS衛星は地表に向かってGPS信号を送信しているため、・・・・・。

※写真=光データ中継衛星搭載静止用GPS受信機のフライトモデル。左からGPS受信機のアンテナ、ローノイズアンプ、信号処理装置(提供:JAXA)