★旅行業の事業廃止、12月の官報掲載は31社

　4月以降で最少も年末年始Go To停止で不透明

　新型コロナウイルスにより旅行業を巡る経営環境は依然として危機的状況が続いているが、雇用調整助成金の特例措置が来年2月末まで延長されたこともあり、旅行業者の事業廃止は小康状態となっている。12月に官報公示された旅行業者の事業廃止に伴う営業保証金や弁済業務保証金の取戻し公告は計31社となり、今年4月以降では最も少ない数にとどまった。ただ一方で、新型コロナの第三波を受け、政府は12月14日夕刻に急遽Go Toトラベル事業を年末年始（12月28日〜来年1月11日）に全国で一時停止すると発表。欧州では新型コロナの変異種が見つかり出入国規制を強める動きもあるなど、コロナ感染再拡大が旅行需要の回復傾向に水を差す状況となっており、年末年始を含めて今後の業況が注視されている。