2020.09.16

ウイングトラベル

★8月の出国日本人数、98.2%減の3万7100人

 1-8月累計は77%減、年間でも300万人台か

 法務省の速報値によると、8月の日本人出国者数は前年同月比98.2%減の3万7137人だった。依然として98%台のマイナスが続く非常に厳しい状況となっている。夏休みのピークシーズンとなる8月の日本人出国者数が3万人台に留まるのは、極めて異例で深刻な事態といえる。7月末からはタイとベトナムで長期滞在者用の「レジデンストラック」が開始され、国際的なビジネス往来が一部再開されたものの、効果は限定的だった。
 この結果、2020年1〜8月までの累計の日本人出国者数は、前年同期比77.1%減の304万7828人となった。今の回復ペースを考えると、年間でも300万人台にとどまる可能性もある。年間の日本人出国者数が仮に300万人台にとどまれば、1970年代後半とほぼ同レベルまで落ち込む計算となる。
 9月以降の見通しについては、9月8日からマレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、台湾との間で「レジデンストラック」が開始。9月18日からはシンガポールとの間で初めて、短期出張者用の「ビジネストラック」が開始されることから、9月以降はアジアとのビジネス渡航は緩やかながらも回復していくと見られる。ただ、現行では制限の多い「レジデンストラック」が主流で、かつPCR検査体制も十分ではないことから、回復には時間がかかることが予想される。

 

※表=8月および1〜8月累計の空港別の日本人出国者数

 

 8月の外国人入国者、99.3%減の1万5900人
 5ヶ月連続で99%減、1-8月累計は81%減

 また、法務省統計による8月の外国人入国者数は、前年同月比99.3%減の1万5881人となり、5ヶ月連続で99%台のマイナスとなった。1〜8月までの累計は、前年同期比81.0%減の411万6472人で、こちらも現行の回復ペースを考えれば年間400万人台にとどまることもあり得る。仮にそうなれば1990年代後半とほぼ同レベルに後退する形となる。
 外国人入国者数を空港別にみると、成田空港は98.5%減の1万757人と、単月でようやく1万人台に乗った。羽田空港は99.0%減の3236人。成田・羽田の2空港から計1万3993人が入国しており、全体の88%を占めた。このシェアは日本人出国者数とほぼ同様だ。
 関西空港は99.8%減の1615人、中部空港は99.9%減の166人、福岡空港は99.9%減の89人だった。

 

※表=8月および1〜8月累計の空港別の外国人入国者数