2020.09.14

ウイングトラベル

★台湾特集 ─── <台湾観光局・台湾観光協会 >

防疫に成功した台湾、国内旅行が盛況に

 台湾観光局東京事務所は、東京と台湾をオンラインで結び、台湾の防疫旅行や新たな観光スポットなどを紹介するB2B向けのオンラインセミナーを2日間にわたって開催した。コロナ禍でも「台湾同学会」などの取り組みを継続的に行ってきたが、今回は史上初めて、台湾の旅行会社や地方政府らがオンラインセミナーにリアルタイムで登壇し、リレー形式で台湾の最新情報を日本の業界関係者に伝えた。台湾観光局ではコロナ収束後を見据え、情報発信や情報交換を継続的に行っていく考えだ。

 

台湾交通部観光局の張錫聰局長
コロナ収束後は「台湾へようこそ!」

台湾交通部観光局の張錫聰局長

 

 日本の旅行業界向けにビデオメッセージを寄せた台湾交通部観光局の張錫聰局長は、「2019年は台日観光交流人口が700万人を超え、互いにとって大事なパートナーであることを証明し、実り多い成果を挙げることができた」と評価したうえで、現在はコロナ禍にあるものの、「台湾では感染初期に様々な防疫政策を行い、その成果が実り、台湾の国内旅行は少しずつ回復している。ツアー旅行も大幅に活気を取り戻している」として、国内旅行は回復傾向にあると説明した。
 そのうえで、「台湾観光局では、防疫ニューノーマル運動を広く国民に呼びかけ、防疫ルールを制定した。コロナの感染が安定して発生していないことは、将来皆様を台湾にお迎えする際の重要な後ろ盾になる。防疫旅行やニューノーマルを台日観光交流に融合できることを期待している」として、「双方の旅行がコロナ収束後にさらに一歩進んで、急速に回復し、盛況な状況に戻ることを期待している」と述べた。
 張局長は、「コロナ収束後には、ぜひ安心安全な台湾を最優先の旅行先に選んでいただけるよう、今後も精進していく。一日も早く訪台してもらい、安心安全な旅行を体験してほしい」として、「台湾へようこそ!」と台湾来訪を日本語で呼びかけた。

 

台湾観光協会の葉菊蘭会長
日台は最も親密な関係、双方向交流の再開期待

台湾観光協会の葉菊蘭会長

 

 台湾観光協会の葉菊蘭会長は、「新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、観光や旅行業界といった直接被害を受けた業界だけでなく、あらゆる経済活動がほぼ止まり、市民生活が制約を受けている。コロナがもたらした困窮や停滞が解決されることを願う」としたうえで、「台湾は防疫対策が功を奏し、日常生活ではほとんど大きな影響を受けていない。台湾国内の活動はゆるやかに回復し、とくに国内旅行に関連する宿泊業や飲食業は、上半期の深刻な挫折から抜け出しつつある」として、日常を取り戻しつつある現状を紹介した。
 また、直接交流ができない状況下では、テクノロジーの技術を活用し、オンラインセミナー、オンライン旅行などを推進することで、現場のリアルな情報を伝えることが重要と指摘。「アフターコロナに旅行者を迎える準備を進めるため、この期間を利用して、新たな商品を多く企画したい」との考えを示した。
 葉会長は、「日本と台湾は最も親密な関係にある。昨年、日本から台湾へ200万人の方々が訪れ、台湾から470万人の方々が訪日した。一刻も早く日台の相互訪問者数を回復し、日本からより多くの方々に台湾へお越しいただきたい。また、今は訪れることができないが、台湾人が最も行きたい国はやはり日本。日本の皆様には、台湾の安全さを広めてほしい」として、双方向交流が再開される日をめざして「一緒にがんばりましょう」を呼びかけた。

 

台湾観光促進会
コロナ危機も一歩ずつ前進、初心に返り研修

 台湾観光促進会の召集人としてあいさつした新亞旅行社の張本部長は、「今年3月19日、台湾が衛生福利部疾病管制署(CDC)によって鎖国されて以来、外国人旅行者は半年間近く台湾を訪問できず、台湾インバウンドは最大の危機に瀕しておりまさしくコロナショック」としつつも、台湾政府による観光産業への支援により「何とか今日までたどり着いた」と感謝した。
 産業界自らも初心に返り、研修、新たな観光スポットの視察、地方政府との意見交換などに力を入れ、「コロナに屈せず、台湾インバウンドは一歩ずつ前進してきた」として、「近いうちに日本の友人と仕事が再開できることを確信している」とした。
 8月26日の1回目のセミナーでは旅行各社より、台湾で人気を集めるクルーズや、ホテルの防疫対策、修学旅行の新スポット、withコロナの新トレンドとして注目される自然散策の魅力が紹介された。

 

鄭憶萍 台湾観光局東京事務所長からのメッセージ

 

 日本旅行業協会が開催した「JATAオンライントラベルマート」には、台湾観光局東京事務所の鄭憶萍所長が登壇し、日本の旅行業界関係者に向けてメッセージを発信した。

 

 2019年は台日観光交流人数が700万人を超え、お互いにとって大事なパートナーであることを証明しました。過去にない初めてのコロナウイルスを前にして、皆様が無事にこの困難を乗り越え、また再び手を組んで、アフターコロナの時代に、力を合わせていきたいと思います。
 台湾観光局東京事務所では、「台湾通」オンライン観光検定プレゼント、「イロイロ遊び台湾!通信」の配信、ウェブセミナーや旅行講座など「台湾同学会」を展開してまいります。
 日本の皆様にコロナ収束後、安心・安全な台湾を最優先の旅行渡航先に選んでもらえるように頑張ります。
 加油(ジャーヨー) 日本!

 

台湾観光局・台湾観光協会主催
現地旅行業・観光業のリレー式セミナー

■1回目 8月26日の台湾代表者ら
台湾観光促進会 召集人の新亜旅行社 張本部長、雄保旅遊 李副社長、東南旅行社 許本部長、假日旅行社 俞部長、星港旅行社 陳社長補佐、昇漢旅行社 柯社長。 (泰美旅行社 李副総経理:ビデオ参加)

■2回目 8月28日の台湾代表者ら
台南市観光旅遊局 郭局長(写真下)、南投県政府、海覇王グループ、開発旅行社、福寿山農場

■3回目 9月28日(開催予定)

 


 

台湾で注目の新観光スポット

森林レジャーや離島などウェルネス観光人気

 8月26、28日の両日のセミナーでは、台南市観光旅遊局の郭局長、南投県政府、旅行会社、ホテルから、新たな観光スポットなどが紹介された。新型コロナウイルスを効果的に抑制できている台湾では、国内旅行を促進するための「安心旅行キャンペーン」が展開されており、森林レジャーや離島などのウェルネス観光が人気を集めている。都会から気軽にアクセスできる北部や北東部のレジャーコースから、台南、南投県の新たな見どころまで紹介する。

 

南子吝歩道(新北市)

 「南子吝歩道」(新北市瑞芳区)は、台湾観光局の東北角国家風景区管理所が推奨する6本のハイキングルートのひとつ。標高990mの南子吝山に整備された気軽なハイキングルート。約1kmのなだらかな坂道を登ると、山頂では海と山とが一望できる360度の景色を堪能できる。日の出や夕日はとくに美しい。

 

清境・合歓山(南投県)

 「清境高空観景歩道」は2017年に誕生した高架歩道。全長約1.2km、海抜約1700〜2000mに位置し、「台湾で最も長く、最高海抜に位置する歩道」と言われる。清境の「青青農場」は、台湾のスイスとも称され、ヒツジたちと触れ合える。合歓山は、2019年7月にアジアで3番目の「星空保護区(ダークスカイ・パーク)」に選出された。

 

井仔脚瓦盤塩田(台南)

 台湾で現存する最古の塩田。338年間続いた天日干し塩業は2002年に終わりを告げたが、その後、塩業文化を継承するために復活。現在は台南海浜のもっとも特色あるスポットとして人気を集めている。夕暮れ時には、空の美しい景色が塩田に映し出され、写真愛好家や旅行者が多数訪れる。

 

四草緑のトンネル(台南)

 四草緑はマングローブが緑のトンネルのように続く美しい景観が特徴。生い茂るマングローブの景観から「小アマゾン川」とも呼ばれる。希少な鳥類や生態系が保存されており、台南の古都エリアである安平区からも近く、安平観光とセットで気軽に楽しめる体験型スポットとして人気。

 

山上花園水道博物館(台南)

 台南水道建設の歴史は1897年までさかのぼる。当時、台湾総督府の衛生顧問技師だったバートンとその助手の浜野弥四郎が台南地区の水源・水質調査を行い、1912年に建設を開始、1922年に竣工した。台南水道は1982年にその役目を終えたが、台南市政府による古跡修復計画が2011年に開始され、「台南山上花園水道博物館」として2019年に正式オープンした。

 

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http://jwing.net/t-daily/data2020/2009/0914taiwan.pdf