記事検索はこちらで→
2020.08.31

ウイングトラベル

★日本旅行 コロナで6割減収、中間損失59億円

 Go Toキャンペーンや地域誘客、新事業展開

 日本旅行の2020年6月中間決算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業収益が前年同期比60.4%減の100億6800万円、営業損失64億4100万円、経常損失63億5200万円、中間純損失58億9500万円の減収赤字決算となった。
 個別決算も営業収益が61.9%減の83億1600万円、営業損失が49億8700万円、経常損失が48億600万円、中間純損失が42億8300万円。
 通期連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症の終息時期が予測不能、収益への影響の見極めが困難で現時点では未定としている。
 それでも下期に向けて顧客の「安心・安全」の確保を最重点に、各分野の事業展開を図るとしている。個人旅行営業はWeb販売やオンライン接客の強化、店頭営業は予約制の拡大に加え、マスク、除菌、換気、アクリル板等の設置、ソーシャルディスタンスなど、感染症対策の徹底、法人営業はリモートでの営業や企画提案を行う。
 こうした取り組みを前提に、GoToキャンペーンや各地域の誘客施策を展開する。また、オンライン接客やウェビナーの提案など、ニューノーマルを踏まえた新たな事業展開をすすめる。
 同社は新たな中期経営計画「TRANSFORM 2025」の実現に向け、大都市圏を中心に法人営業の強化やWeb販売の拡大、西日本エリアを中心にJRセットプランの拡充、インバウンド、アウトバウンド双方向でのグローバル戦略の推進等に取り組んだ。
 部門別では、国内旅行は販売高が65.4%減の470億2200万円、営業収益が60.6%減の55億6300万円、海外旅行は販売高が77.5%減の134億8000万円、営業収益が75.3%減の10億4000万円、国際旅行が販売高が71.6%減の65億5200万円、営業収益が71.7%減の8億2100万円と落ち込んだ。