2020.07.06

WING

露北方艦隊、P-39エアラコブラのレストア実施

95%の真正性確保し、22年までの完了を目指す

 ロシア国防省は7月4日(ロシア現地時間)、ロシア海軍北方艦隊が米国製のP-39エアラコブラ戦闘機をレストアし、2022年までのレストア完了を目指すと発表した。
 北方艦隊航空博物館でのレストアにあたっては、95%の真正性を確保した状態での復元を目指しており、現在はコクピット部分の組み立てに作業を集中しているという。
 ロシア国防省は、「この機体は世界で最も真正性を持つP-39となるだろう。組み立てに約4年を費やしたエンジンは作動状態にあり、飛行可能となる可能性もある」と語っている。
 今回レストアするのはムルマンスク地方の湖底に眠っていた機体で、2017年6月に北方艦隊のダイバーが水深45メートルの泥底から引き上げたもの。記録によれば、この機体は北方艦隊航空隊の第255戦闘機連隊第2飛行隊のヒョードル・ドミトリーヴィチ・バラヴィコフ少尉が搭乗し、1945年3月6日の戦闘飛行訓練中に凍り付いた湖上に墜落しているとのこと。
 P-39エアラコブラは、ベル・エアクラフト(現ベル・ヘリコプター)が開発した単座戦闘機。大祖国戦争間に米国の武器貸与法(レンドリース法)に基づいて米国からソヴィエト連邦に提供された各種兵器の一つで、生産機数の大半がソ連邦に貸与されている。

 

※写真=引き上げ時のP-39エアラコブラ戦闘機。ロシア北方艦隊は22年までにレストア作業を完了することを目指す(提供:ロシア国防省)