2020.06.29

WING

海保、9月から八戸で大型無人機飛行実証

昼夜問わず任務遂行できるかなど体制検証

 海上保安庁は9月から11月まで、海上自衛隊八戸航空基地において、ジェネラル・アトミクスエアロノーティカル・システムズ社(ジェネラル・アトミクス)製の大型無人航空機「シーガーディアン」(MQ-9B)の導入可否に向けて飛行実証を実施する。飛行実証はアジア航測に委託する方針だ。
 海上保安庁は令和元年度補正予算に、大型無人機の国内飛行実証として、9.5億円を計上。これにより、大型無人航空機の飛行実証に向けた準備を進めてきていた。
 海上保安庁では大型無人航空機を飛行することで、海難救助、災害対応、広大な海域における犯罪の取り締まりなどの各種業務について、昼夜を問わず対応できるかなどを確認する。すでに青森県および八戸市などには飛行実証について説明済みとしているが、引き続き、地元地域の意見を聞きながら飛行実証の準備を進めていく方針だ。
 ジェネラル・アトミクスは去る2018年5月10日から24日にかけて、長崎県の壱岐空港を拠点として、日本国内で初めてとなる中大型無人航空機MQ-9「ガーディアン」による飛行実証実施。災害・海洋観測支援のほか、海難救助支援、航空・通信・産業利用支援といったミッションを目的としたデータ収集を行った。さらに、飛行データは民間航空機が飛び交う国際民間空域における無人機飛行許可制度の確立を支援するために、関係機関に提供することを目的とした。
 壱岐空港での実証では、機体に水上レーダー、高性能カメラ、衝突回避レーダーといった3種類のレーダーを搭載。水上レーダーは200キロメートルもの広範囲を探知するレーダーを搭載し、高性能カメラは有効撮影範囲が30~35キロメートルを有していた。・・・

 

※写真=2018年に実施した壱岐空港での飛行実証の様子。今度は場所を八戸に場所を移して飛行実証を行い、その導入可否を検討する