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2018.06.18

WING

リムパック2018に海自、陸自が参加

「いせ」、P-3C2機、12SSM、水陸機動連隊など

 

 海上自衛隊と陸上自衛隊は6月15日、今年度のリムパック2018への参加概要を発表した。海自からはヘリ搭載大型護衛艦「いせ」(ヘリ3機搭載)1隻(人員約390名)とP−3C哨戒機2機(人員約60名)、掃海要員約10名が参加し、陸自は日米共同対艦戦闘訓練に12式地対艦ミサイル1式(人員約100名)、米海兵隊との実動訓練に第2水陸機動連隊の約70名がそれぞれ参加する予定。
 海自は米国派遣訓練の一環としてリムパックに参加するもので、日米印共同訓練に参加した「いせ」は、そのまま6月16日からハワイに向かい、6月27日から8月2日までのリムパック2018に参加し、8月20日に帰国の計画。指揮官は第2護衛隊群司令の大判英之海将補が務める。海自派遣航空部隊は那覇基地からP-3C哨戒機2機を第5航空隊の宮崎裕介2等海佐が指揮官としてハワイに向かう。掃海部隊は人員のみで掃海隊群司令部の深坂一磨3等海佐が指揮する。
 一方、陸自の参加する日米共同対艦戦闘訓練は6月15日から7月21日までの期間で、ハワイのカウアイ島太平洋ミサイル射場、オアフ島スコフィールドバラックス基地で行われ、西部方面総監部、整備方面特科隊、第5地対艦ミサイル連隊などから約100名が参加し、12式地対艦ミサイルを1セット派遣する。米側はHIMARSロケット砲を装備する陸軍第17砲兵旅団等から約100名が参加する。
 米海兵隊との共同訓練はオアフ島カネオヘ・ベイ基地、ハワイ島ポハクロア訓練場などで6月20日から8月5日まで行われる。陸自からは陸上総隊司令部と水陸機動団第2水陸機動連隊などから約70名が参加し、装備は小銃、軽機関銃、無反動砲、偵察ボートなど。米側は海兵隊太平洋司令部、第3海兵連隊等などから約100名規模で、水陸両用車と小銃、60ミリ迫撃砲を装備して参加する。
 このほか陸上部隊による人道支援/災害救援訓練が7月1日から20日まで行われ、これには陸自からは陸上総隊司令部と国際活動教育隊の約5名が参加する。

 

リムパック今回は26カ国参加

 

 今回のリムパックは日米を含め参加予定国が26ヵ国となり、そのうちブラジル、イスラエル、スリランカ、ベトナムが初参加となる。日米と初参加以外の国々は豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、トンガ、英国となっている。艦艇47隻、潜水艦5隻、航空機約200機、人員約2万5000人以上という大規模な訓練となる。海上では対潜戦・対水上戦・対空戦・対機雷戦等、各種戦術訓練を行い、ミサイル発射訓練、海賊対処、人道支援・災害救援訓練も実施する。
 海自の「いせ」はグアムからハワイの間、米、印、シンガポール、フィリピン、マレーシアの艦艇と巡航訓練も行う。

 

※写真=リムパック2018に参加する護衛艦「いせ」(提供:海上自衛隊)