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2020.01.15

ウイングトラベル

11月旅行収支、海外旅行減少で黒字9%増  

1-11月は黒字10%増も12月は訪日客低迷

 財務省が発表した国際収支状況によると、2019年11月の旅行収支の黒字額は前年同月比9.0%増、174億円増の2115億円と前月の9%減から2カ月ぶりに上回り、過去最高を記録した。11月の訪日外国人旅行者数は0.4%減の244万1300万人と2カ月連続のマイナスだったが、海外旅行者数が1.9%減の164万2300人と2019年初めてマイナスとなったことから黒字幅を押し上げた。
 これにより、1−11月の旅行収支は10.1%増、2215億円増の2兆4141億円の黒字となり、2019年暦年で黒字幅は2兆5000億円超える見通しだ。ただ、12月は依然として日韓情勢悪化による韓国からの旅行者が減少しており、ラグビーワールドカップも終了したことから、12月の訪日外国人旅行者数は減少が見込まれている。
 すでに、速報値で2019年の訪日外客数は前年比2.2%増の約3188万人と発表されており、逆算すれば12月の訪日外客数は4.1%減の約252万人のマイナスとなる。一方で、2019年の出国日本人数は2000万人達成が見込まれており、12月は微増が見込まれている。

 

※旅行収支の月別推移