2019.10.10

WING

ボーイング、NMA検討は737MAX飛行再開後に本格化

ティンゼスVP、777X初飛行は2020年早期に

 ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当バイスプレジデントのランディ・ティンゼス氏が10月9日、都内で記者会見を開いた。このなかでティンゼス氏は、2038年まで今後20年間の民間機市場予測の説明会の質疑応答で、ボーイングの次期民間機として注目されているNMA(New Midsize Aircraft)について、あらためて「現状は737MAXの飛行再開に全力を挙げている」とコメント。「(737MAXの飛行)再開後にNMAの検討作業を本格化し、エアラインとの話し合いでビジネスケースを確立することができればローンチすることができる」とした。その上で、「ローンチすることができれば、その時期は2020年代初期、運航開始時期は2020年代中頃の見通しだ。コストと製造面には自信を持っている」と述べた。現在のNMAの構想は単通路の大型と小型の広胴機の中間クラスの大きさで、座席数は220席~270席を想定。2タイプのファミリーとする考えで、その潜在的な市場規模は4000~5000機としている。
 また、開発中の777Xについては、ティンゼス氏は「初飛行が遅れている要因はGE製エンジンの開発難航が大きいことに触れ、「構造強度試験で貨物扉が外れた件は評価中だが、エンジンほど大きな事象とは見ておらず、2020年の早い時期には初飛行することが可能で、2020年後半にも就航できるだろう」と述べた。
 さらに777XはA380に製造が終了し、製造中の機体としては最大の民間旅客機となることを指摘。777型機と787型機の技術成果に更に独自の技術も盛り込んだ航空機として、A350-1000を凌ぐ性能があるとの見解を示した。ちなみに同機の受注数は全日空(ANA)の20機など、コミットメント20機を含め364機となっている。
 なお、ティンゼス氏は「当面は737MAXの飛行再開に向けて傾注し、改修したソフトウエアをインストールした試験機の飛行回数は700回を超し、実施したシミュレーションは数え切れないほど行っている」などと説明したが、飛行再開時期については明言を避けた。

 

航空需要は依然堅調で、航空機需要伸びる
北東アジアで20年間に1420機の新規需要予測

 

※写真=北東アジア地域の需要予測を発表するランディ・ティンゼス氏。ティンゼス氏が手にしているのは1961年版の需要予測だ