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2019.08.23

WING

岩屋防相、F-35B要求性能クリアし導入決定

戦闘機運用の滑走路、全国20ヵ所から45ヵ所へ

 岩屋毅防衛大臣は8月22日の会見で、F-35Bの導入を決定したことについて、防衛省としての「要求性能をしっかり示し、それをクリアできていることを確認した上で選定した」と説明した。現在の自衛隊では、戦闘機を運用できる飛行場が「国内に20ヵ所しかない」とした上で「STOVL機を用いれば、45ヵ所の飛行場で運用が可能になる」と説明して、戦闘機運用の柔軟性を向上させるものとの期待感を示した。
 海上自衛隊の「いずも」型護衛艦の改修による運用計画については「広大な太平洋地域を含む日本の海空域の警戒監視機能が高まっていく」とした。また、自衛隊ではSTOVL機であるF-35Bの運用経験がないため、知見を有する米側の協力や支援が必要だと述べた。具体的な例として、米側による「検査や試験のためにお手伝いいただくことはあるのではないか」との考えを示した。
 さらに日米による共同の運用については、すでに共同訓練でお互いの艦載航空機を相互に甲板へ載せる訓練を行っていると説明。その上で、やがて「いずも」型護衛艦へF-35Bを艦載可能となった場合に、米側との間で訓練を行えるようになるとし、可能性を示唆した。