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2019.06.12

WING

新造航空機需要、今後20年間で3万5312機

JADC予測、航空需要拡大で46%が成長需要に

 日本航空機開発協会(JADC)がまとめた今後20年間(2019-2038年)における航空機によれば、期間中における新造機需要は3万5312機に達する予測だ。このうち46%に相当する1万6397機が成長需要である新規需要で、残りの54%にあたる1万8915機が経年劣化した機体などの代替需要と見込む。2018年末現在、世界の空を飛び回る航空機の運航機数は2万3904機あるが、JADCは20年後には4万301機へと拡大するとしている。
 新造航空機需要のうち、もっとも需要機数が多いカテゴリーは120席~169席クラスの機体。このクラスの新造機需要は実に1万2576機と、全体の新造機需要の約35%以上のマーケットシェアを有する見通しだ。さらに、170席~229席クラスの新造機需要も8184機あって、機材大型化や長距離化がこのクラスの需要を伸ばしていくと予測した。
 また、230席以上の広胴機需要は2018年末現在で4512機存在するが、2038年には1万996機へと拡大する予測だ。JADCは230席を超える広胴機市場は中長距離の国際線や高需要の国内幹線を中心に伸びると分析。230席~309席級の新造機需要は5534機と予測しており、310席~399席級の新造機需要は4129機と予測した。

 

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※写真=JADCが最新の航空機需要予測をまとめた。単通路機を中心に需要は旺盛となる見通し。とくにエアラインのフリート成長需要が全体の46%を占める予測だ(提供:ボーイング)