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KLM、ボトル入りろ過海水を飲料水代わりに検証

AIで搭載水量を正確予測など試行
KLMオランダ航空は、航空アライアンス「スカイチーム」が毎年開催しているアビエーション・チャレンジ(TAC)に、今年も参加していることを明かした。TACは環境への影響を最小限に抑えながら定期便を運航し、航空の持続可能な変革を支える革新的なソリューションを検証することを奨励するというもの。KLMは4年連続で同チャレンジに参加している。
KLMによれば、例年、同社は特定のフライトに焦点を当てていたとのことだが、今年は複数のフライトと既に効果が実証されている持続可能な取り組みに焦点を当てているとのこと。既存の改取り組みをさらに洗練させ、規模を拡大し、日常業務に統合していくことに注力する。
具体的には一般的なボトル入り飲料水の代わりに、ろ過海水を入れたボトル入り飲料水に対する旅客の反応をテストしているほか、さらに機内に必要な水の量を正確に予測するAIモデルの試験運用を実施中だ。これにより、重量削減と、重量軽減による排出量の削減を図ることを目指す。
その他にも、パイロットが可能な限り効率的な飛行を行うことができる支援するツールを試験運用、ビジネスクラスでの食事の事前選択において旅客が事前に食事を選択することができる取り組み、デジタル搭乗券の導入拡大、SAF利用拡大に向けた寄付者に対する優先搭乗なども試行する。
※画像=スカイチームのチャレンジでろ過した海水を飲料水として提供することなどを検証(提供:KLM)