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2025.09.26

ウイングトラベル

★ポルトガル政観、日本市場を強化で幹部来日

 マーケットプレイス初開催、予想より早い回復に期待

 

 ポルトガル政府観光局の理事兼シニア・ディレクター、リディア・モンテイロ氏が来日し、本紙インタビューに応じた。モンテイロ氏は「今年は日本マーケットへの予算を増やしている」と説明。大阪・関西万博へのパビリオン出展に伴うプロモーションや、初となるマーケットプレイスを大阪と東京で開催するなど、「これで終わらず、今後もBtoB、BtoCのキャンペーンを継続していきたい」と意気込みを見せた。
 日本市場について、モンテイロ氏は「とても重要なマーケットであり、もっと大きくしていきたい」と強調。国際マーケット全体では、昨年すでにコロナ前の2019年を上回ったが、日本市場は「まだ2019年比で戻っていない」状況。ただ、「今年1~7月の累計で、前年同期比20%以上の増加を見せており、コロナ前の回復は来年以降と見ていたが、今年中に達成できるのではないか」と述べ、早期回復への期待を示した。
 一方、初開催となるマーケットプレイスについては、「20社と4つの地域観光局が参加するセミナーとワークショップの開催は今回が初めて。多様性がある点を強調したい」と説明。さらに「ポルトガルは大都市だけでなく、山や海、歴史遺産や自然など、多様な魅力を備えている。都市に加えて地方を訪れることは、地域活性化と持続可能な発展につながる」と語り、持続可能な観光の意義を訴えた。
 日本市場向けプロモーションにおいては他にも、ポルトガルの7地域から著名シェフが1人ずつ来日し、4~10月に日本のシェフとのコラボレーションイベントを実施。モンテイロ氏は「ポルトガルは小さな国だが、景色やワインなど地域ごとに特色がある。食文化を通じても多様性を伝えていきたい」と述べた。
 また、アクセス面については、「現在直行便はないが、日系航空会社への働きかけや、受け入れ側のポルトガルの空港との連携を通じて実現に向け努力したい」と意欲を示した。

 

※写真=ポルトガル政府観光局モンテイロ氏