WING
サーブ、AI「ケンタウルス」搭載グリペンEが空を駆る

他社とコラボで進化余地あり、日本と協力も歓迎
サーブは今年5月末から6月にかけて、AIシステム「ケンタウルス」を搭載したグリペンEの飛行試験に成功した。この取り組みはヘルシング社と共同で実施する先進開発プログラム「プロジェクト・ビヨンド」の一環として実施したものだ。
サーブのチーフ・イノベーション・オフィサーで、欧州宇宙機関(ESA)宇宙飛行士でもあるマーカス・ワント氏が来日して本紙の取材に応じ、「サーブにとって第三国・第三者、いわゆるサードパーティとのコラボレーションが事業の核であり、当社の哲学」であることを強調。「他社のAIエージェントを適宜、我々のコンセプトの中に組み込むかたちで、システムを継続的に進化していく余地を残している。日本企業とのコラボレーションは、常にウェルカムだ」と話し、この分野における日本企業含む第三者との更なるコラボレーションに期待を寄せた。
サーブが開発を進めている「ケンタウルス」についてワント氏は「プロジェクトの最初の時点から、実機に搭載して飛行するまでの時間は、概ね2カ月ぐらいだった」とし、かなり急ピッチで実機に搭載・飛行まで漕ぎつけたという。
※画像=グリペンEに独自開発しているAI「ケンタウルス」を搭載(提供:サーブ)※画像はケンタウルスを搭載した機体ではありません