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2025.09.11

WING

JAXA、イプシロンS爆発は「CFRPからガスリーク」か

 11月下旬から模型用いた検証開始

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2025年9月10日、24年11月に実施したイプシロンSロケット第2段モータの再地上燃焼試験において発生した、爆発事故に関する原因調査の進捗状況を公表した。試験データ、回収品、設計・製造・検査記録をもとに詳細な原因調査を進め、燃焼ガスリークの起点は第2段モータの後部に位置する構造部品「後方ドーム」の部分破孔である可能性が高いと判断した。
 ボス(モータケース口元部の補強部品)の回収と分析により、リーク・爆発のシナリオは「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)からのリーク・爆発」に絞り込まれており、この結果を基に「11月下旬から模型を使った新たな検証試験を行う」(JAXAイプシロンロケットプロジェクトチーム・井元隆之プロジェクトマネージャー)計画だ。