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統幕、米インド太平洋軍とJ-SLSを東京で開催
地域安保情勢を議論、日米協力深化を確認へ
統合幕僚監部は9月11日と12日、都内で米インド太平洋軍と「ジョイント・シニア・リーダーズ・セミナー(J-SLS)」を開催する。このセミナーには、統合幕僚監部、統合作戦司令部、インド太平洋軍司令部の主要指揮官が参加し、インド太平洋地域の安全保障環境を共有するとともに、地域の平和と安定を確保するため、日米が共同で取り組むべき課題や協力深化のあり方について多岐にわたる議論を行う。
J-SLSは、日米両軍の戦略認識を擦り合わせ、指揮官レベルでの信頼関係強化を目的として、定期的に実施される。特に近年は、中国の海洋進出や北朝鮮のミサイル発射など、インド太平洋の安全保障環境が一層厳しさを増しており、軍高級幹部が顔を合わせて課題を議論すること自体に大きな意義がある。また同セミナーに昨年発足した自衛隊の「統合作戦司令部(JJOC)」が加わることで、日・米間のオペレーション調整はより実効性を高めている。指揮系統や部隊運用に関する意見交換では、普段からの抑止力向上だけでなく、有事での迅速な連携の強化も期待される。