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2019.02.19

WING

ジャムコ第3四半期、売上高10.8%増収の620億円

シート事業、採算性改善も経常損失続く

 ジャムコがこのほど発表した2018年度第3四半期決算(18年4月1日~12月31日)によれば、売上高は対前年同期比10.8%伸びた619億5000万円と増収を確保。損益ベースでは、営業利益が8.7%減少した27億6200万円、経常利益が9%減少した26億7000万円と減益となったものの、四半期純利益は21.8%増加した16億1100万円となった。
 ジャムコによると、第3四半期連結会計期間末に次期以降の完成工事に対する工事損失引当金を29億3800万円計上。この工事損失引当金による期間損益への影響は、第3四半期連結会計期間において売上原価5億7100万円の増加(第2四半期連結会計期間末の工事損失引当金:23億6700万円)、また第3四半期連結累計期間においては売上原価8億7100万円の増加(前連結会計年度末の工事損失引当金は20億6600万円)となった。
 なお販売費及び一般管理費は、試験研究費の増加、販売手数料の増加などにより67億4700万円(同:6億7300万円増)となった。営業外損益は為替差益の増加があったが、支払補償費の計上などにより、9100万円の損(同:9200万円の損)となった。
 777型機から777Xへの生産移行端境期ということもあって、内装品などで利益が伸び悩んだほか、新たな柱として成長を期待しているシート事業は売上が増加しているものの、経常損失が続いた。

内装品、客室改修キットやスペア好調で売上増
777X移行端境期で経常益は前年割れ

 

シート事業、採算性改善などで損失幅縮小

 

機器製造、エンジン部品出荷増で売上増
熱交換器等装備品出荷減で経常損失

 

整備事業は増収増益
装備品整備が堅調