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2025.08.28

WING

排出枠割当方式検討本格化、11月にBM指標案取りまとめ

 国交省が検討委員会、国内航空などからヒアリング

 排出量取引制度を議論する、国土交通省が設置した「排出枠の割当方式検討小委員会」の1回目の会合が、8月27日に開催された。同会合では、運輸部門における排出量取引制度の論点整理を行うべく、まずは国内航空部門と貨物自動車部門の関係者に対するヒアリングを行った。国内航空部門からは定期航空協会が出席。国内航空部門の排出枠割当方式は、「過去の削減努力が反映されるベンチマーク(BM)方式の採用をお願いしたい」と要望した。
 この会合のなかで定期航空協会は「航空の特性を考慮した制度設計、個別指標の検討をお願いしたい」とし、公共交通機関として人・モノの輸送を担う社会インフラの役割を担っている一方で、単位輸送量当たりのエネルギー消費量の大きいことに触れ、航空ネットワーク維持に必要な経済性と、環境対策が両立できる制度設計の検討を求めた。