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2025.08.25

WING

AFCACオキーク氏、アフリカの空の発展向けた提案

 金融・インフラ・人材育成など日本企業協力呼びかけ

 第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が8月20日~22日に亘って横浜で開催され、テーマ別イベント「第4回 日・アフリカ官民インフラ会議」(主催:国土交通省)が開かれた。その一環で民間航空分野もテーマの一つとして関係者間で議論が繰り広げられ、基調講演にはアフリカ民間航空委員会(AFCAC)安全&技術サービス担当ディレクターのヘンリー・オキーク(Henry Okech)氏が登壇した。
 このなかでオキーク氏はアフリカの民間航空の発展に向けて、官民連携の促進やアフリカの航空会社を支援するための資金メカニズム、インフラの近代化、人材育成など、多角的な観点から案を提示した。
  「もし、欧州を経由せずにルサカ(ザンビア)からダカール(セネガル)まで飛行することができたらどうだろう。ルワンダからの新鮮な食材が数時間で日本のスーパーマーケットに届いたらどうだろうか。そして、アフリカの企業文化を高め、そして手頃な価格で信頼性の高い航空輸送を通じて地域間をつなげられたらどうだろうか」と問いを投げかけ、「今後のアフリカの航空発展の25年は、我々が今下す決断にかかっている。是非、競争力があり、繋がりがあり、持続可能な統一されたアフリカの空を築き上げていこう」と話し、次の25年、2050年までのアフリカの民間航空の更なる発展に向けて、関係者に協力を呼びかけた。

※画像=石破首相はTICADでインド洋・アフリカ新経済圏を提唱するなどアフリカ投資を呼び掛けた(提供:首相官邸)

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