WING
積水化学、VelocysとCO2原料のe-SAF製造技術で提携

CO2→CO変換技術とFT合成技術組合せ技術構築
積水化学工業は8月21日、米国のVelocysとの間で、CO2を原料とした合成燃料(e-SAF)の製造技術構築向けた戦略的提携のため、基本合意書(MOU)を締結したことを発表した。
Velocysは都市ごみや産業廃棄物、バイオマス、あるいはCO2から変換される合成ガス(COと水素の混合ガス)を原料として合成燃料を製造するFT(Fischer-Tropsch)合成技術の開発を20年以上にわたって進めてきた。独自の触媒とマイクロチャネル反応器の設計により、従来のFT反応技術と比べて6~10倍の高い生産性を確立済みだ。日本国内でも、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、同社の基本技術が使用したバイオマス由来のSAF製造プロジェクトにおいて国際規格に適合するSAFの製造と商用フライトへの給油を実現した実績を持つ。