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海老名消防本部、サイエンスアーツの「Buddycom」導入開始

Starlinkで運用、災害時の通信安定確保、現場対応力向上
サイエンスアーツは8月20日、神奈川県海老名市消防本部が、同社のライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」(バディコム)を導入したことを発表した。全国の消防本部で初めて、衛星通信サービス「Starlink」(スターリンク)で運用した「Buddycom」の活用事例となった。サイエンスアーツは「これにより、大規模災害や通信障害時でも安定した情報共有が可能となり、現場対応力が大幅に向上する」としている。
海老名市消防本部では、従来の無線機や電話による連絡に加え、ビジネスチャットも併用していた。しかしながら、情報の分散や会話履歴のセキュリティ、通信の不安定さが課題となっており、能登半島地震での災害派遣や大規模イベント警備などにおいて、より円滑かつ信頼性の高いコミュニケーション手段が求めていた。
とりわけ能登への災害派遣での経験から「災害時に通信が絶たれる恐れがある」という危機感が高まり、「Starlink」と「Buddycom」を組み合わせた新たな情報インフラの整備することを決めた。