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2025.08.18

WING

陸自V-22予定通り8月中旬に佐賀移駐完了

 南西の島嶼防衛強化、日米整備基盤は継続

 

 防衛省は8月12日、陸上自衛隊V-22オスプレイ全17機が佐賀駐屯地へ移駐したことを発表した。7月9日に佐賀駐屯地を開設して以降、暫定的に配備していた木更津駐屯地から順次移駐を進め、今月12日には最後の1機が移駐を完了した。
 V-22の佐賀駐屯地配備は、長崎県の相浦駐屯地など近傍に所在する水陸機動団と一体的に運用できる体制を構築するために行った。南西地域を含む島嶼防衛能力を強化し、日本の抑止力・対処力を高めるためにも大きな意義を持つとし、さらに災害救援や急患輸送でも有益な配備だとしている。
 木更津駐屯地にはSUBARUによる日米共通の整備基盤を確立しており、陸自V-22および米海兵隊MV-22の重整備を引き続き行っていく。各部隊の隊員が行う比較的軽微な整備については、陸自の佐賀駐屯地や、在日米軍普天間飛行場でそれぞれ行う。
 防衛省では、日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増している中、南西地域を含む島嶼防衛能力を強化することが喫緊の課題だとしている。そのため、引き続き島嶼防衛能力の強化に力を入れていく構えだ。

 

※写真=計画通り、12日に陸自V-22全17機が佐賀へ移駐した