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2025.07.01

WING

石破総理、文民統制のため自衛官は積極発言するべき

 統合強化は大きな節目、防衛力整備も統合視点で

 石破茂内閣総理大臣は6月30日、防衛省で自衛隊指揮官幹部会同に参加し、最高指揮官として幹部自衛官へ日本の防衛に関する自身の考えを述べた。冒頭では文民統制の考えについて、自衛官が国防のために専門家の立場から意見を述べることは「権利であり義務」だと述べ、統制を機能させるためにも積極的に意見するべきだと話した。
 会同には自衛隊幹部が約160人集まり、自衛隊最高指揮官の話に耳を傾けた。石破総理は自衛官へ直接考えを述べる機会によって、民主主義の根幹である文民統制の実効を上げるためには「極めて意義深い」ことだとした。文民統制は、軍事に対する政治の優先を意味するものだが「政治が一方的に意思を示すことを指すものではない」とし、自衛官が法制度、装備、部隊運用について意見することは権利であり義務だと説明。「政治を補佐する立場でありながら何も言わないことはあるべき姿ではない」として、意見を述べる姿勢を促した。

※写真1=石破総理を儀仗が迎えた