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2019.02.07

ウイングトラベル

成田−イスラエル直行チャーター便を初運航

9月に双方向で2往復、将来の直行便の布石に
 
 東京(成田)とイスラエルを結ぶ初の直行チャーター便が双方向で2往復、今年9月に運航されることが決定した。日本イスラエル間では、過去に関空から計30便のオウンユースチャーターが運航されているが、一般募集の包括旅行チャーターは1992年に名古屋2便、福岡2便が運航されて以来、実に27年ぶりで、成田からの運航は史上初となる。イスラエルは、世界三大宗教の聖地のエルサレムや死海など、豊富な観光資源で知られるが、近年は世界的なIT企業が研究拠点を設置するなど、“中東のシリコンバレー”として世界的に注目を集めており、日本企業の進出も相次いでいる。今回のチャーター便は、昨年5月の日イスラエル首脳会談で、経済分野を含む両国の関係強化が合意され、将来の直行便就航を見据えてまずはチャーター便の運航が実現したもの。今回のチャーター便をステップに、近い将来の日本イスラエル間の定期便就航につなげたい考えだ。
 イスラエル大使公邸で2月6日に行われた記者会見には、ヤッファ・ベンアリ駐日イスラエル大使、田端浩観光庁長官、田川博己日本旅行業協会(JATA)会長をはじめ、国交省の堀内丈太郎航空局審議官、外務省の森野泰成中東アフリカ局参事官らが出席し、今回のチャーター便が単なる商業ベースの事業ではなく、日イスラエル国家間にとって重要な位置付けにあることを印象付けた。
 また、会見には、日本からイスラエルへのチャーター便の用機者となるワールド航空サービスの松本佳晴社長をはじめ、同社とともにツアーを販売するクラブツーリズムの古田島俊輔海外テーマ旅行センター支店長、阪急交通社の田中和男執行役員東日本営業本部副本部長が出席した。旅行商品はこれら3社から発売される。
 チャーター便は、エルアル航空傘下のサンドール国際航空が運航。東京(成田)−イスラエル(テルアビブ ベングリオン空港)間を9月に2往復する。使用機材はB777-200型機(全270席/ファーストクラス6席、ビジネスクラス34席、エコノミークラス230席)。
 日本からイスラエルへの運航は、往路は9月14日に成田空港を13時30分発、テルアビブ ベングリオン空港に同日20時着、復路は9月20日にテルアビブ ベングリオン空港を16時30分発、成田空港に翌9月21日10時着。
 イスラエルから日本への運航は、往路は9月13日にテルアビブ ベングリオン空港を16時30分発、成田空港に翌9月14日10時着、復路は9月21日に成田空港を13時30分発、テルアビブ ベングリオン空港に同日20時着。

 

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※写真=左から、ヤッファ・ベンアリ駐日イスラエル大使、田端浩観光庁長官、田川博己JATA会長

 

※写真=成田−イスラエル直行便の実現に尽力した両国関係者