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装備庁、防衛大臣へ科学技術助言するDSTB設置

米国防省DSBと同様組織、有識者16人で第1回会合
防衛装備庁は6月12日、防衛大臣に対して科学技術や安全保障の諸課題に関する必要な助言や提言を行う「防衛科学技術委員会」(DSTB:Defense Science and Technology Board)を設置・開催した。恒常的な会議体として、防衛・科学技術・産業が一体となる取組みを加速させる。東北大学名誉教授の前川禎通氏が委員長となり、防衛省の科学技術顧問も兼ねる。委員は15人程度で、秘密情報を取扱えるように防衛大臣から防衛省参与(非常勤職員)として任命。AI・宇宙・情報通信・サイバー・材料・量子・半導体・ロボット・バイオなどに精通した学識経験者や実務経験者などで構成する。
DSTBは、防衛力の抜本的強化によって防衛関連の投資が増えるとともに、科学技術の発展にも結びつくことを踏まえ、最新技術の動向や投資すべき分野などをレポートにまとめるなどして、防衛大臣へ助言する。国家全体の経済力強化にもつながるよう、産・学・官が連携できる体制を推進する。
※図=DSTBの関連組織図(提供:防衛装備庁)
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