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2025.06.16

WING

中谷大臣、中国機の接近事案に厳重な申し入れ

 申し入れ後に公表、時期は「適切だった」

 

 中谷元防衛大臣は6月13日の閣議後会見で、自衛隊機に対する中国空母の艦載戦闘機による異常接近について、偶発的な衝突を誘発する可能性があるため、中国側へ深刻な懸念を表明するとともに、再発防止の申入れを厳重に行ったと説明した。公表の時期については、自衛隊機クルーからの聞取りやデータ解析などの事実確認を行い、外交上と防衛ルート上で厳重な申入れを行った上で、公表したとして「公表の時期は適切だった」と説明した。
 中国軍機による異常接近事案は、今月7日午前10時半ごろから11時ごろの約40分間と、8日14時ごろから15時ごろの約80分間、太平洋の公海上空で、警戒監視を行っていた海上自衛隊P-3C哨戒機に対し、中国空母「山東」搭載のJ-15戦闘機が追従したというもの。高度差がない状態で水平距離約45メートルまで近づき、8日にはさらにP-3Cの針路前方約900メートルを高度差のない状態で横切った。この発表は当日ではない11日で、発表の遅さを指摘する声もあった。

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