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2025.06.13

WING

成田周辺地域が目指す「エアポートシティ」構想

 四者協で合意、成長牽引する国家プロジェクトへ

 「成田空港に関する四者協議会」は6月12日、成田国際空港会社(NAA)と千葉県によるNRTエリアデザインセンター(NADC)が策定した成田空港「エアポートシティ」構想に合意した。この構想が掲げるビジョンは“誰もが輝き、世界と響き合うフラッグシップ・エアポートシティ”で、成田空港の国際競争力を獲得し、日本の成長戦略を牽引する重要な国家プロジェクトとする。世界の活力を取り込んで、日本・成田空港・周辺地域の本来のポテンシャルを最大限発揮する。さらに世界をリードするモデル都市圏へと変貌させる。
 この構想では、成田周辺の地域がフラッグシップ・エアボートシティとなるため、次世代産業の育成とDXの活用などで活力を創出する。国際産業拠点を形成して、日本で最も国際的な街の未来志向型エアポートシティを目指す。また空港のある地域として、固有のアイデンティティと、景観の形成を図るといている。それらのビジョンを実現するために必要だとするのが、①多様な主体による革新的な取組、②起爆剤としての資本投入、多様な民間投資の継続的な誘発、③必要に応じた規制緩和と制度導入で、この3つの視点を持って開発を進めていく構えだ。
 またアプローチとして必要なこととして「産業・イノベーション」、「ウェルビーイング」、「交通・モビリティ」、「ダイバーシティ・サステナビリティ」の4点を挙げる。